コンサルに行くメリットだけではなく、デメリットもきちんと確認できていますか?
コンサル会社の中には古くから『Up or Out(アップ オア アウト)』昇進するか、退職するかといった厳しい風習の企業もあるので、ミスマッチが起きないように、事前にしっかり情報を知っておきましょう。
①ハードワークであること
単純に長時間労働というわけではなく、時間あたりの質を求められます。
プロジェクトごとに決められた期間で成果を出す必要があるため、常にデッドラインがあり、そのため、働く時間が長くなることもよくあります。クライアントの課題や問題に対して深い洞察を得るためには、多くの情報を集め、分析し、それを実際の戦略や解決策に結びつける必要があるため、長時間働かなければならないこともあります。
また、「自身が未経験の業界」のプロジェクトに携わるケースもあるため、知識を補うための学習や知識の補充が必要で時間がかかります。
クライアントの課題解決にコミットする集団なので、業務の進め方や働き方など一定クライアントに合わせていく必要がある為、状況に応じた臨機応変な対応力も求められ、コントロールが不可の部分もあります。
リモートでスタイリッシュに仕事ができるとは限らず、泥臭い面もあります。
『案件ガチャ』といわれる、とにかく良くも悪くも、忙しさや難しさなどは案件によって変わる傾向があります。そこは留意したうえで進めていきましょう。
ハードワークのなかでも社員のことをしっかりと考え、希望の案件に付けるような制度や、営業部隊とコンサル部隊をしっかり役割分担することで、働き方を整えながらコンサルに集中できる環境を実現しているコンサル会社もあるので企業の選びが重要となってきます。
②稼働率の話(全営業日に対してどれぐらいの稼働状況か)
コンサルの稼働率とは、コンサルタントが実際に顧客案件に参加している時間の割合を指します。
コンサルの稼働率はどれぐらいだと思いますか?
企業によっては、アサインされる案件が決まらず、稼働率が7割以下となってしまうコンサル会社もあります。7割コンスタントにアサインされるならよいですが、バリューを出せてないと案件にアサインされない状態が続きます。(アベイラブル、社内ニート)
コンスタントに案件が回ってこない場合、自身の価値を示せない状態が続くため、 社内でもライバルがいて案件へのアサイン候補がいるため、 案件に選ばれないこともあり、社内面接や選考で落ちることもあります。
クライアントからNGを出される場合もあります。アサインされたはいいけど、『もっといい人いないの?』という形でパフォーマンスできてないと評価がさがってしまうのです。アサインされないと当然レジュメに穴が開くことになるので、次の転職やキャリアアップもしづらいです。
稼働率の低いコンサルになってしまうと、市場価値も下がってしまうので企業選びは重要です。
③どのフェーズのコンサルに入れるのか
昨今、コンサルタントの定義が広くなっており、コンサルができるからという話だけで入社をすると、「あれ、思ってた業務内容と違うな」とギャップが生まれることもあります。
コンサル会社の案件内容は、ほぼ変わりがないです。それよりも、どの立場でどんな役割で、案件に入れるかが、自身のキャリアを積むうえで重要です。
某大手コンサル会社では、コンサルタントを志望して入社したにも関わらず、ずっと保守運用やエンジニアに近いことを担当させられるケースもあります。
そのため、きちんとその企業がどのフェーズのコンサルを得意として受注しているか、自分が入社したら、どのフェーズから参画するのか、しっかりとすり合わせる必要があります。
ここでミスマッチが生じると、短期離職となる方も多いので注意しましょう。