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現在までのコンサルティング業界の市場規模
2021年の国内コンサルティング業界市場規模は前年比11.4%増の5,724億円になったとみられ、企業のDX支援需要を追い風に高成長軌道に復帰したとみられます。2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は8.8%で、2026年に8,732億円になると予測しています。※2022年5月23日 – IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社調べ。
中でもDX需要や新規事業開発のニーズが引き続き予想されており「デジタル関連ビジネスコンサルティング」「デジタル関連ITコンサルティング」が増加予想されています。
業界の市場規模は2023年は6700億と言われていて、そのなかでも3000億はデジタルが絡むコンサルティングとなっています。
一方で、「デジタル関連以外のビジネスコンサルティング」は横ばい傾向で若干マイナス成長となっています。
そんなデジタルIT関連のコンサル会社ですが、昨今、上流の戦略提案だけではなく、実行フェーズ、実走フェーズまで入り込んで行っている傾向があります。例えば、アクセンチュア社は戦略、開発、保守運用、マーケ、オペレーション、クリエイティブなところまで一気通貫して人材を配置できるよう、体制が整っています。今後も、多くの戦略ファームや総合ファームがアクセンチュア社のように、デジタルの実行部隊まで担うコンサルが増えていくと予想されます。逆に、実行フェーズを行っていたSlerやメーカーもコンサルに参入をしてきているため、バッティングや競合も増えてくるでしょう。
それに伴い、コンサル会社の採用もまだまだ増えていく予想です。実行フェーズの需要が高まっている中で、コンサル経験者だけではなく、事業会社でのプロジェクト経験者や、ITシステムに関わった経験のある人材は、引き続き需要が高いです。